レトロタイプソフビの世界で『25周年記念』シリーズと呼ばれる復刻ソフビには、大きく三つの流れがあります。1989年2月『円谷怪獣友の会』が発売されたすぐ後の1989年7月「バンダイ玩具第2事業部」から最初のカネゴン、バルタン星人、レッドキング、ゴモラ、ゼットン、エレキングの6体が発売、翌1990年11月には、新たなラインナップとして、ベムラー、ギャンゴ、ドドンゴ、メフィラス星人、シーボーズ、ゴドラ星人の6体が加わります。その後1991年7月に『ウルトラマン生誕25周年記念』版として、新たなイラスト版タグになり、怪獣達の使用も少し変更され、新シリーズとして発売になりました。このときは、ジャイアントサイズのバルタン星人、レッドキング、ゴモラ、ミクラス、ツインテール(各5,000円)も発売されています。ブルマァク代表 鐏三郎氏の資料によると、生産は旧ブルマァクと同じ6ヶ入り内箱×6函=36個入りカートンで出荷し、数量は復刻としては異例の、各1万2000個ずつだったそうです。生産数が多いので、金型も作業型を作ったそうです。現在発売されている、『ブルマァク復刻シリーズ』は、この年から6年後の、1997年6月ウインダムからスタートする事になります。
 Quanto No.265(2010年12月号)では、ブルマァク代表 鐏三郎氏と、やまなや代表 山名昭久氏の貴重な証言も紹介しています。

カネゴン

スプレーの色が異なる。

ベムラー

スプレーの色、吹き加減が異なる。

バルタン星人

成型色は、1989年は濃く、1991年は明るい。スプレーの吹き加減が異なる。

レッドキング

成型色は、1989年は濃く、1991年は明るい。スプレーの色も異なる。瞳は1989年は棒突きで、1991年はマスク塗装。

ギャンゴ

成型色は、1990年は濃く、1991年は明るい。スプレーの色、吹き加減が異なる。元型を使用したため、オリジナルにない尻尾が復活。

ドドンゴ

成型色は、1990年は明るく、1991年は濃い。スプレーの色は、1990年は緑、1991年は水色がメイン。羽が間違えて左右逆に取り付けられている。

ゴモラ

目立った違いは見当たらない。

メフィラス星人

成型色は、1990年は明るく、1991年は濃い。スプレー色も異なる。

シーボーズ

成型色は、1990年は濃く、1991年は明るい。スプレーの色、吹き加減も異なる。

ゼットン

スプレーの吹き加減が異なる。

エレキング

スプレーの吹き加減が異なる。

ゴドラ星人

目立った違いは見当たらない。




1989年「バンダイ玩具第2事業部」タグ



1990年「バンダイライフ事業部」タグ



1991年「ウルトラマン生誕25周年記念」タグ



1991年「ウルトラマン生誕25周年記念」ヘッダー













 1991年『ウルトラマン生誕25周年記念』版は、イラスト版タグを付けたまま、ヘッダー付きビニール袋に入れて販売されたものが少数あり、これは、おもちゃ屋、お土産屋などの店頭で、吊り下げて販売しやすくするためと、販売前商品の傷を防止するための使用だと思われます。

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